先日　　松江市の実家に帰ったとき

父親の部屋の本棚から抜き取り

　　借りてきた本。

 

 

 

出雲の食文化について　みっちり書いてあります。

６年くらい前に　山陰中央新報社から発行の　２冊セット販売。

 

このお近くにお住まいで　「食」に関心を寄せていらっしゃる方には

バイブル的な本なのかも～～。

 

 

古い文献や　出雲風土記に記載されていることを

引っ張り出しての説明もあったりで

とっても　夢中になって読み終えました。

 

時は　江戸末期・・・・・

 

古文書によると

松江藩の　「鯨捕り（くじらとり）」があったようで。。。

 

 

 

 現在では　絶滅している「いわし鯨」

　　　出雲浦にたくさんいたらしい。。。

当時　藩直営の　「鯨方（くじらかた）を

　　　美保関と日御碕に設置。

 

３～４日に１頭の割合で　捕獲していたそうで

くじら見張り番を待機させ

大勢の男衆を受け入れた美保関には　たちまち遊郭ができ

　　　歓楽の街がうまれたらしい。。。。

 

 

また　宍道湖七珍味　（しっちん）の大和シジミ。

 

１９３０年代

当時　日本一の高級料亭として名高かった　「星ケ丘茶寮」。

　　　そう　ご存知　あの北大路魯山人がご主人のお店。

 

魯山人から　この宍道湖のシジミが日本一と称賛され

この本の著者のお父様は

貨物列車に揺られて　一昼夜かけ

途中で水を替えながら

シジミを　納めに行かれていたらしい。。。。

 

魯山人は　タライに移されたシジミの中から

水面から２０センチくらい噴き上げる、勢いのいいシジミだけを

ピンセットではさんで　宴客に出していたそうです。

 

 

そして　この話　タイムリー！

 

先日　鳥取市の葉加瀬のタローちゃんのコンサートに行ったとき

食べに行ってきた　「たくみ割烹店」のことも載っていました。

 

 岩がき　の存在を広めたのは

作家　壇一郎さんの

「美味放浪記」　の取材で

当時　「たくみ割烹店」の　支配人で　文人の　浅沼さんという方だったそうで。

 

１９６０年代は

小さな冬がきしか知られなかったらしい。

 

この本は

　　壇一郎さんと　魯山人　がよく登場してきますが

 

あの　「美味しんぼ」の海原雄山は

魯山人の孫弟子という設定。。。。

 

総合芸術家と言われている魯山人が

松江に滞在していた話は　よく聞いていた話ですが

宿賃として　自分の焼いたやきものを置いて行ったという話も

ちらりと耳にしたことも。。。

 

そして　今の時期

黒田せり　は　松江市の黒田町で採れるせりで

これも魯山人から　日本一の折り紙をつけてもらったといわれています。

 

地名まるごとのネーミングで親しまれている

津田カブ漬け　　十六島海苔（うっぷるい）　　本庄エビ

仁多そば　出西しょうが　島ごぼう（大根島のごぼう）　講武小豆

など　まさに　松江を中心とする出雲地方の代表的な食材。

 

　　　　　　　荒れた寒い荒波が続く冬の時期　岩についた十六島海苔を

　　　　　　　波が引く瞬間にタイミングを見て

　　　　　　　さっと採り　波が戻ってくると安全な場所まで逃げ帰る危険な作業。

　　　　　　　私が小さいころは

　　　　　　　当たり前のようにお正月には　お雑煮に入っていたけど

　　　　　　　いまでは　とても高価な海苔となり　なかなか手が出ない。。。

 

 

　　松江大橋のたもとで　スズキや　アマサギ釣りの姿が見られたらしい。。。

　　あまさぎの南蛮漬けが　給食でよく出ていてなかなか食べれず

　　掃除の時間まで引っ張った。

　　でも　大人になると不思議と食べれて　大好物になる食べ物も多く。。。

 

 

　出雲そばも大好きで　朝からゆでて食べることも　よくあって

　今朝も食べたばかり。。

　　特に　割子そばが大好き。

　　　　お昼に出前を頼むこともあるのですが

　　

 

先日　松江からのお客様が　お腹が空いた～とおっしゃったので

じゃあ　お蕎麦にしようか？と　いうことになり　出前をお願いして　食べたところ

松江のお客様　「そばが黒くないね。。。」

 

そう　私も慣れてしまったけど　米子は信州そばまでは白くないけど

出雲そばに比べたら　色白さん。。。

私たちは　そばの甘皮ごと挽いた黒めのそばで育ったので

　　やっぱり　少し物足りないのです。

 

小さいころから食べてきて　染みこんでしまっている

この感覚と　舌がおぼえている味覚というもの

そんな簡単に修正できるものでもなく。。。。

 

 

 

アマダイ　エノハ　青手ガニ　ゴズ　ニナ貝　スズキ　シラウオ　松葉ガニ

あご野焼き　　板わかめ　・・・・

 

１つの食材を　２～５ページにわたって　紹介してあります。

 

松江を離れ　米子に来てから　縁遠くなってしまった食材が　ずらり。。。

久々に　食べたくなったものがたくさん。

 

　米子も大好きな街だけど　松江も年々恋しくなってきた。。

 

 

　　食文化にご興味ある方　お貸しいたしますよ～！

 

　　　　私の本じゃないけれど～。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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