60年に一度の出雲大社。
20年に一度の伊勢神宮。
今年は 遷宮が重なり
どちらも 参拝客がかなり増えると予想されているので
5月にお参りする予定にしていた伊勢神宮 諦めました。
伊勢神宮は
遷宮の年ということで
現在 例年の3倍の人出だというので
そんな人の多い時は 絶対避けたいので スパッと断念。
伊勢神宮の遷宮の日は 天皇陛下が お決めになられるそうです。
今回は 内宮が 10月2日 外宮が 10月5日。
そして 出雲大社は 来月 10日。
どちらの神事も 一般見学はできなく
夜に 神職の方だけで 行われるそうです。
大国主命のお膝元の 出雲の国に生まれ育ちながら
皇室ファンの私は 伊勢への思いがとっても強い。。。
そこで 「元伊勢」と言われている場所のひとつ
丹後の福知山の 「皇宮神社」に と思ってみたりもした。。。
でも
そういえば
「京の伊勢」と言われる神社があったっけ~と
思い出し。。。
しかし ガイドブックにもほとんど載っていなく
まあ だいたいの場所がわかっているので
何とかなるさと思い 向かってみた。
その前に
たまたま通りかかった ある観光のインフォメーションで
念のため 聞いてみたけど
「この神社 知りませんでした。すみません 盲点でした」と。。。
ナビやスマホに頼らない
このアナログ的な部分を楽しむ・・・という旅に
こだわり続けているんです。
そうか~ 観光客のみなさんが行かない場所なんだと
あらためて ワクワク!!!
そして 地下鉄で 蹴上(けあげ)まで。
途中 地下鉄の駅で このポスターが貼られていて
カワユ~イ!
みなさん
蹴上の駅から 南禅寺の方向に ゾロゾロ。
私は その反対方向に。
その方向に歩いているのは
さっき 地下鉄で隣りに座っていらっしゃった
80過ぎの 上品なおばあちゃんと この私だけ。。。。。
右には 蹴上浄水場。
ツツジが有名なんですが
一般公開もあるようですよ。
山科から この坂を車で下りてくる風景 大好きで
何回か 運転して通りかかったことがある坂道。
真っすぐ行くと 平安神宮の正面に。
左に曲がると ウェスティンホテル。
そして 三条に出てきます。
80過ぎとみている このおばあちゃん
健脚なのか トコトコ この坂道を歩いて行かれる。
そして やっと 鳥居前に。
これが 第一の鳥居。
両脇に 数軒 民家があるけど
このあたりは 以前は
旅人が 立ち寄るお茶屋さんだったところ。
「日向 ひむかい)大神宮 」
「ひゅうが」大神宮とも呼ばれているようです。
ここから 参道が始まり
ずっと遠くに見えるのが そのおばあちゃんの姿。
スーツを上品に着こなしていらっしゃり
地下鉄の隣の席で
目が合うと やさしそうに微笑んでいらっしゃった。
ここまでも坂道だったけど
左に折れて この鳥居をくぐったあとも
ずーーーっと坂道。
疎水を眺めながら
どんどん森の中に入ってきたけど
参拝客風でもなく
おばあちゃん ひとり 前を歩いて行かれる。。
ああ~ きっと 神さまかも?
私を道案内してくれてるんだわ~~
なあんて勝手に解釈して
おばあちゃんに追いつき
話しかけてみた。
「 ここのあたり 気持ちのいい場所ですね~ 」
おばあちゃん ニッコリしながら 振り向いてくれ
お互い立ち止まりながら
森の木を眺めながら しばし おしゃべり。
「この先に お住まいですか?」 と聞いたら
「あそこなんですよ」と
第二の鳥居が右。
左の方を 指をさされて。。。
「わあ~ ご立派なお宅ですね~」
「いやいや お寺なんですわ」
そういえば 随分下の あの鳥居
神社と お寺の 石碑が 一緒に建ってたっけ。
おばあちゃん 神さまではなく 菩薩さまだったわ~。
ということで ちょっと立ち寄ってみた。
本堂は 閉まったままだったけど
右横に 不動明王さまが 睨みを利かせていらっしゃった。
おばあちゃん曰く
私がこれから向かう神社のお嬢さんは
現在 大阪の 某神社で 修行なさっているとのこと。
神社情報を いろいろ収集し
おばあちゃんに別れを告げ
ひたすら登っていく。。。
新緑の癒しのスポットが ずっと続く。。。。
人には出会わないし ひっそりとしているし
気分はサイコー!
こんな贅沢な参拝できるなんて ラッキ~!!!
ハアハア言いながら 登り切ると・・・・・
左手に 手水舎が見え・・・・
光のシャワーで お出迎えしてもらった。。。。 (画像 右)
そして 参道は 左に折れ
きゃあ~ ステキ~ 私好みの鳥居だわ!
最近 鳥居にも 興味が出てきて
これは 人間でいえば 端正な顔立ちの イケメンといったところ。
ああ~ 伊勢神宮と一緒で
神明造りのお社が見える~。
急に 気持ちがシャキッと引き締まる。
お参りの順番からすると
手前は きっと 外宮。
そして ずっと奥に見えるのが 内宮だ~!
この周りの山には
厳島神社や 多賀神社 御井神社 春日神社など
全国の霊験あらたかな神社が集まり
小さな祠だけど たくさんお祀りしてある神社ワールド!
伊勢神宮の遥拝所まであります。
(米子の粟島神社にもありますよ。)
神馬(しんめ)も 徳川家から寄進されてるわ~ (寛文8年)
そして まず 外宮に参拝。
あら~ ニニギノミコトが お祀りされている。
ニニギノミコトは アマテラス様のお孫さんにあたり
皇室 直系の神さま。
アマテラス様の命によって 高天原(たかまがはら)より
この地上に(高千穂のあたり)降りてこられた神さま。 (天孫降臨)
そして その横にお祀りしてある摂社。
猿田彦神社。
そうか~
ニニギノミコトをこの地上に道案内したと言われている
猿田彦の神が すぐそばにお祀りされている・・・というわけだ。
私は この 「みちひらきの神」と言われている
猿田彦の神も大好き。
外宮の脇を通って
内宮に向かうと
これは 伊勢でいう 宇治橋?
この 日向大神宮は
平安時代の初めの
顕宗天皇(23代)の時に
高千穂の峰より 神霊をここに移して創建されたそうで
だから 外宮のご祭神が 豊受大御神でなく
ニニギノミコトなのかなあ~と
自分なりに解釈することに。。。。
ここの神社の資料がないため
間違っていたら みなさん ごめんなさい。。。
さて
宇治橋らしき橋を渡ると
右に 事代主命 (ゑびすさん)と アメノウズメノミコトが
一緒に祀られている摂社が。
ゑびすさんに商売繁盛を お祈りし
はて? アメノウズメノミコト(芸能の神様)と なんで一緒に? と
疑問発生。
さっきの猿田彦の奥さんなんだけど
お祀りの組み合わせにも
どんどん興味が湧いてくる。。。
その他 すぐ近くに 福土神社と言って
大国主命が祀られている神社もあり
「京の伊勢」内に アマテラス様とオオクニヌシ様。
国譲りで いろんな説があるけど
とりあえず(?)
円満な関係で よかった よかった。
そして
いよいよ アマテラス様のいらっしゃる内宮へと進む。。。
ここの周辺の山は ご神体山。
周りには 誰一人いなく
心静かに参拝させていただきました。
内宮の前に立つと
背中からすうーっと風が吹き渡り
本殿の前の布がふわっと舞い上がった。
ああ~ 今日も このタイミングで揺れた~!
お迎えしてくださった合図と勝手に解釈。
そして 涙目に。。。
いつも アマテラス様の前で このパターン。
このあと 二度と布が揺れることはなかった。。。。
そして 手を合わせてご挨拶。
普段 欲だらけのこの私が
他の神社では たらたらとお願い事
並べてばかりだけど
アマテラス様の前だけは
心の底から
「ありがとうございます」 このひとことが精いっぱい。
コレコレ、
いつも お客さまの前でもそうあるべき~~!
そして
そこからさらに階段をのぼり
天岩戸に。。。
天岩戸 全国にいろいろあれど
いったいどれが本物?
二見ヶ浦でも 見かけたし~。
いやいや 全部 本物!
ということに。。。
この天岩戸を 潜り抜けると
開運厄除 ということで
私の日頃の アク や 欲 を
洗い流そうと
真っ暗な中に 突入~。
狭所恐怖症だし 周りに人はいないし・・・で
かなり怖かった。
カメラのフラッシュで
明るく照らすことに専念。。。。
アマテラス様 ここにお隠れになったのね~と
思いながら こわごわ進む。。。。
中には 戸隠神社が 祀られていた。
ご祭神は 「アメノタヂカラオ」。
アマテラス様が 弟のスサノオノミコトの乱暴ぶりを嘆き
岩穴にお隠れになったとき
世の中が真っ暗になり
どうにかして出て来ていただこうと
先ほど お参りした「アメノウズメノミコト」の
賑やかな踊りで気を引いて
なんの騒ぎ?と 岩穴からのぞかれた瞬間
このアメノタヂカラオが 力ずくで
ひっぱり出したという岩戸神話の
立役者の神様。
中の道が 直角に曲がった穴なので
曲がるところまで行くと 明かりがさしてきた。。
ああ~ 怖かった~。
そして ここから先は
山越えすると南禅寺まで1時間近くかかるらしいので
折り返し帰ることに。。。
内宮まで戻り
アマテラス様に もう一度一礼。
そして
珍しい虫が 私の歩くその先を
ぴょんぴょんと 道先案内のように。
私が歩くと ぴょん。
歩くと ぴょん。
外宮まで下りると どこかに消えて行った。。。
気になって 草花や昆虫に詳しい人に
帰ってから聞いたら 「はんみょう」だと。
歩く先を ピョンピョンと跳ねるので
「道おしえ」といわれているそうで
やはり 猿田彦の神さま????
チャンチャン。
と うまくおさまったところで おしまい!
遷宮を控え
伊勢と出雲の関係や 出雲大社の謎の部分なと
現在 もう一度 おさらい中。
お互いの立場から 伝わってきていることが
微妙に違うので
これも また楽し!
まずは
昨日の 春の園遊会も 晴天の中 無事に終えられたようですし
雅子さまも 久々の外交に臨まれるようですし
皇室の明るい話題を聞くことができ
伊勢と出雲の 同時の遷宮にちなんで
日本が元気を取り戻すような そんな予感が~。
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